ジャッカルフックチームの藤田夏輝です。梅雨が明け、いよいよ夏本番!といった気候になりましたね。
そんな夏真っ盛りなシーズンに発売となった「スイベルサイスタイプナロー」。
この形状を見たら、
『スイベル付いて糸ヨレが抑えられるフックなんでしょ?』
と思われる方がほとんどでしょう。もちろん糸ヨレは抑えられますが、それが目的では無いんです。
では、”それ以外“を深掘りしていきましょう。
開発のきっかけはチヌ用のリグ
思い起こせばフックを開発し始めた3年前。
チヌ用クロー系ワームをフリーリグでセットし、水槽で泳がしていたときのことでした。
シンカー付きのリグで泳がすと、結構な確率で針先がボトムに向き、シェイクして向きを整えようとしてもなかなか戻らない。
特にナロータイプの重心が中心に近いオフセットフックでこの現象が起きていて、バスフィッシングでも時折り感じていたことでしたが、水槽でしっかり見るとなんだか気持ち悪い。
グリパンチャートのチャートがお腹側として配色されているワームなのに、背腹が逆転して泳ぐとおいしそうなカラーに見えなかったのです。
そもそも反対向きに泳いでいたら、ワーム本来の性能を発揮できていないのではないか。
そう考えるようになりました。
そこでスイベルを結ぶのも面倒だし、『フックに直接スイベルを装着したらよいのでは?』という発想から試作品を作り始めました。
ほどなくしてサンプルが完成し水槽で泳がしてみると…
必ずと言っていいほど針先を水面側に向けて泳ぐようになり、まるでキャロライナリグのように自由度が増したのです。
PTFE Armorが変えた、整う確率。
これを見た瞬間、正直に感動しました。
今まで結構な確率で横向いたり裏向いていたりと、意図した姿勢でアプローチができていなかったことを思うと、これで釣れる魚がまた増える!といった感覚でした。
ただ難しかったのがブリーカースリットクローのような腕や足が多くて回転しずらいワームです。
姿勢を整えようと回転する際に水を受けるパーツが回転運動の妨げとなってしまい、容易には整わない。
そこで考えたのがスイベルまで一緒にPTFE Armorを施すことでした。
既にお使いいただいた方はご存じだと思いますが、ジャッカルフックシリーズは抜群の刺さりを目指して、地球上で最も摩擦係数の低い樹脂PTFEを採用しています。
このPTFE Armorを施すことにより、腕が大きいクロー系ワームもすんなりと姿勢を整えてくれるようになりました。
スイベル一体型フックがシンカー付きリグの世界を変える。
姿勢が整うということは様々なメリットが出てきます。
まずは根掛かりの減少。これは針先がボトムの障害物に当たりにくくなるということからです。
シンカーによって結び目の向き(針先の向き)が半固定されると、もしもボトム側に針先が向いたままの場合、ボトムに針先が当たってワームにちょんと埋めた針先が出やすくなり、根掛かりに繋がりやすくなる。さらには針先がストラクチャーに当たって傷んでしまいます。
そういった現象を極力抑えることができるのです。さらには一匹一匹同じワームの姿勢でアプローチができるため、一匹釣った後の再現性が上がります。
これはシビアな状況でこそ効果を発揮する部分だと思いますが、特にツートーンカラーの良さを活かして次の釣果に繋げることができるでしょう。
もう一つはフレキシブルな動きになることです。
シンカーに半固定された状態で動くことになるリグですが、スイベル部に自由度を持たせているので、ワームが固定されにくく、より生き生きとした動きになります。
セットしやすくズレにくい、それでいて抜群の刺さりを実現したSCYTHEの特徴をそのままに、シンカー付きリグに特化することにより食う姿勢を作り出すSWIVEL SCYTHEシリーズ。
様々なシンカー付きリグで是非お試しください。
※現在販売しているのは【SWIVEL SCYTHE type Narrow:2・1・1/0・2/0】のみです。
SWIVEL SCYTHE :2・1・1/0・2/0・3/0・4/0・5/0・6/0・7/0SWIVEL SCYTHE type Narrow:3/0・4/0・5/0・6/0以上は10月発売を予定しております。
「姿勢が釣果を変える」──スイベル一体型フックがもたらす革命/藤田夏輝
JACKALL


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