INDEX
● 初夏は魚の活性が上がり始める季節
● 5・6月にねらえる魚3選
・近場でねらえる「キス」 初心者にも人気の“投げ釣り“の定番ターゲット
・「クロダイ」雑食性で何でも食べる!? オカッパリで人気のゲーム性の高いターゲット
・「イサキ」 初夏の船釣りを代表する人気魚
● 初夏の釣りを楽しむための安全ポイント
春の穏やかな気候から少しずつ初夏へと向かう5月から6月は、釣りを楽しみやすい季節として知られています。地域差はあるものの、水温の上昇にともなって魚の動きは活発になり、堤防や漁港、砂浜など、身近な釣り場でもさまざまな魚をねらえる時期です。
また、この時期は小魚や甲殻類など、エサとなる生物の動きも活発になることから、それらを追って沿岸に近づく魚が見られるシーンもあります。釣りのジャンルも幅広く、手軽な堤防釣りから本格的な船釣りまで、さまざまなスタイルで楽しめる季節といえるでしょう。そこで今回は、5月から6月にかけて注目される魚の中から、
堤防や砂浜から初心者でも釣りやすい魚
堤防からねらう、経験者にも人気の魚
船釣りで人気のターゲット
という3つの視点で、この季節に注目したい魚を紹介しましょう。
初夏は魚の活性が上がり始める季節
5月から6月にかけては、水温の上昇とともに魚の動きに変化が見られる時期といわれています。冬から春に比べると海中の環境も安定しやすく、沿岸部でエサを探す魚の姿が見られるようになります。
水温が安定してくるこの季節は、岸際で泳ぐベイトの姿もよく見られ始める
また、この時期は産卵を意識して浅場へ近づく魚がいたり、小魚を追って回遊する魚が見られたりと、比較的、釣り人との距離が近いのも特徴。そのため、堤防・砂浜・港内など、身近な場所でも手軽に魚をねらえるチャンスが広がる季節ともいえます。
一方で、梅雨時期に入る地域では天候が変わりやすく、風や波の状況が急変する場合もあります。釣行前には天気予報や海況を確認し、安全に配慮しながら釣りを楽しむことが大切です。
5・6月にねらえる魚3選
ここからは、初夏の時期に注目される魚の中から、堤防釣りと船釣りで比較的知られているターゲットをご紹介します。
近場でねらえる「キス」初心者にも人気の“投げ釣り“の定番ターゲット
「キス(標準和名:シロギス)」はスズキ目キス科に属する魚で、砂地の海底に生息するとされています。通称の「キス」の名で広く知られており、岸から手軽にねらえる魚として人気のターゲットです。地域差はありますが、5月から6月にかけては水温の上昇にともない、浅場で姿が見られることが多い魚です。
代表的な釣り方は「チョイ投げ」や「投げ釣り」です。仕掛を沖へキャストし、海底をゆっくり探るように誘うことでキスをねらいます。比較的シンプルな道具で始めやすく、初心者向けの釣りとしても広く親しまれています。
キスは食味の評価も高く、天ぷらを代表に、フライや塩焼きなどで楽しまれています。
「クロダイ」雑食性で何でも食べる!?オカッパリで人気のゲーム性の高いターゲット
「クロダイ」はスズキ目タイ科に属する魚で、沿岸の岩礁帯や港周辺、河口域など幅広い場所で見られる魚です。「チヌ(関西での通称)」の名でも知られており、堤防釣りでは人気の高いターゲットとして親しまれています。
(地域にもよりますが)一般的に春から初夏にかけては「乗っ込み」と呼ばれる時期にあたり、浅場で姿が見られることも。…といいながら、比較的通年で沿岸部に生息し、とくに都市部の港湾では橋脚や岸壁といった、人工的なストラクチャー付近を棲み処にしている魚でもあるようです。また、クロダイは“雑食性の強い魚”といわれており、甲殻類や貝類、小魚、多毛類などさまざまな生き物を捕食するとされています(ときには、スイカやウインナーなどお弁当のおかずで釣れることも!?)。そのため、エサが集まりやすい港湾部や堤防周辺でもよく見かけられ、こうした生態が堤防釣りの人気ターゲットとなっている理由のひとつとも考えられています。
代表的な釣り方として知られているのは、やはり「ウキフカセ釣り」でしょう。エサとコマセを同調させながら魚を誘う釣り方で、潮の流れを読みながらねらう奥深さがあるといわれています。また近年では、甲殻類や小魚を食べる雑食性のクロダイをルアー(ジグヘッドリグやトップウォータープラグ)でねらう、「チニング」と呼ばれる釣り方も人気があります。
こちらはクロダイではなくキチヌ(キビレ)。汽水域にはクロダイに似たキチヌも多く、同じくルアー釣りのターゲットでもある
そんなクロダイは、刺身や塩焼き、煮付けなどで楽しまれている魚です。一般的に、磯場周辺で釣れた個体はクセが少ないとされる一方、内湾や汽水域で釣れた個体は独特の風味(臭み)を感じる場合があるともいわれています。そのため、昆布締めや炊き込みご飯など、料理方法を工夫しながら食されています。
「イサキ」初夏の船釣りを代表する人気魚
「イサキ」はスズキ目イサキ科に属する魚で、本州中部以南(沖縄をのぞく)の日本沿岸の比較的温暖な海域に分布しているといわれています。船釣りで人気の、ひじょうにファンも多いターゲットとして知られており、地域によっては初夏を代表する魚のひとつとして扱われています。
一般的にイサキは5月から夏頃にかけて産卵期を迎えるとされ、その時期には浅場へ移動する個体が見られることがあるといわれています。とくに、梅雨時期に釣れる脂の乗った個体は「梅雨イサキ」と呼ばれ、食味のよさから人気が高いことで知られています。そのため、この時期の遊漁船はイサキねらいの釣り人で賑わっています。
代表的な釣り方は、「コマセを使った釣り」です。船から仕掛を投入し、コマセで魚を寄せながらねらいます。比較的数釣りが期待できることもあり、船釣り入門としてオススメの釣り方です。また、近年ではルアーでイサキをねらうスタイルも広まりつつあり、「スーパーライトジギング(SLJ)」や、小型ワームを使用した「バチコン」でねらわれることもあります。コマセ釣りとは異なるゲーム性が魅力で、ルアーフィッシングファンからも注目されているようです。
そんなイサキは食味の評価が高い魚として知られており、刺身、塩焼き、炙り、煮付けなどさまざまな料理で楽しまれています。
定番の刺身や塩焼きだけでなく、煮付けやアクアパッツァなどいろんな料理で美味しいイサキ
初夏の釣りを楽しむための安全ポイント
5月から6月は過ごしやすい季節ですが、日差しが強くなる日も多くあります。帽子や飲み物を準備し、熱中症対策を意識することが大切です。また、梅雨時期は足場が滑りやすくなるので要注意。防滑性のある靴(フィッシングブーツやシューズ)を活用し、安全に注意しながら釣りを行うことが重要です。
初夏は日差しが強く、熱中症対策が必須! また、雨で足元が滑りやすくなるため、滑りにくい専用のブーツやシューズで安全に
そして、ショア・オフショアに関わらずライフジャケットを着用し、周囲の安全を確認しながら行動しましょう。天候が急変する場合もあるため、無理のない釣行計画を立てることも大切です。
5月から6月にかけては、水温の上昇にともなってさまざまな魚が動き始める季節です。堤防や砂浜、船釣りなど幅広いスタイルで魚をねらえる可能性も高く、釣りを楽しみやすい時期ともいわれています。
今回紹介したキス、クロダイ、イサキはいずれも初夏を代表する人気ターゲットとして知られており、それぞれ異なる釣り方や魅力があります。地域や海況によって状況は変わりますが、安全に配慮しながら、初夏の釣りを楽しんでみてください。
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