【Megabass Blog】小林 智徳「秋の気配を纏った尺上アマゴ」

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こんにちは、フィールドスタッフの小林です。
暑い日がまだまだ続きますが…久しぶりの雨で川はわずかに息を吹き返し増水。
水量は理想には届かなかったが、引き水のタイミングに賭けて川へ立った。
この時期になると、毎日のようにロッドを出すのではない。
「感」と「経験」でここぞというタイミングだけにロッドを握る。
今回も約1ヶ月振りの釣行だった。
落ち込みの白泡が立ち、しっかりとした水深があるポイント。
フルキャストでダウンに流し込み、ルアーを僅かに動かしながらスローにリトリーブを続ける。
もう見切りをつけようとした10投目
「ドンッ!」
と明確な衝撃。
じらしにスイッチが入って掛かったのは、秋らしい鼻曲がりの雄アマゴ。
計測すると34cm。魚体は盛期の銀ピカとは異なり、パーマークもしっかり入りやや黒ずんだ細身。しかし、その渋い雰囲気は、シーズン終盤ならではの格別なカッコ良さを放っていた。
フッキングはテールフック一本。
それでもプロトロッドのしなやかなベンドがフックを外そうとする首振りを受け止め、ファイト中にバレることなく無事キャッチ。
ヒットルアーは信頼の GH64 ハンプバック シャイニーケイムラアユ。
秋の本流でもその存在感は揺るぎなかった。
禁漁を目前に控えたこの時期、狙い澄まして手にした納得の一本は格別。
この秋アマゴ34cmで今シーズンを気持ちよく締めくくれそうだ。
タックル
Rod:プロトGH68-3MLS
Reel:2500番 スピニング
Lineライン:PE0.8号 + ナイロン8lb
Lure:GH64ハンプバック シャイニーケイムラアユ
「タイミングを見極めて掴み取る一尾」
盛期の輝きとはまた違う「秋色アマゴ」の魅力。
この一本が今季を振り返る最高の記憶になる。
―番外
【自己新記録 大鮎】
夏は鮎竿を握り、清流に立つのが自分のスタイル。
そんな中で今年、鮎釣りも終盤に入った岐阜県の河川が忘れられない一本を授けてくれた。
その魚体は 29.5cm / 304g。
全国の尺鮎聖地から見れば、まだまだ小さなサイズかもしれない。けれど、自分にとっては未だかつてない圧倒的な存在感。300gオーバーは見た事無い。掛かった瞬間、竿をブチ曲げる重量感、太く強い流れから手に収まったときの喜び、そして震えるほどの感動。
記録的一本を狙って行く釣り。
まさに 「大鮎」 釣りは格闘技だった。
この一本は、数字以上の価値を持つ。
釣ってる所を誰かに見せる訳でも無くただの自己満足の世界だが
自分の鮎釣り史に深く刻まれた記録であり、挑戦の証。
この夏は間違いなく、一生忘れることのない夏になった。
ではまた次回ブログ更新まで。

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