INDEX
● 「本格的にやるならベイト&スピニングの2本が必要」なところを……面倒だから1本で!
● 多点継式のモバイルロッドだからできた「2種類のガイドの使い分け」
● スピニングでビッグベイトをやってもいいじゃない!
● 趣味のモノだけに、ある程度の“セオリー無視”はお許しくださいませ…
今回お話するテーマはルアーフィッシング用の「ロッド」だが、これはあくまで私の趣味趣向の結果こうなったのであって、読者のみなさんにこれをオススメするというものではないことを、最初にお断りしておく。というのも、いわゆる“セオリー”を無視した「ベイト&スピニング共用ロッド」についてのお話だからだ。
「本格的にやるならベイト&スピニングの2本が必要」なところを……面倒だから1本で!
そもそものきっかけは、30年以上前にさかのぼる。就職をしてそれなりに金回りがよくなったこともあり、中学生になって以降は中断していたバスフィッシングを再開することになった。当時は「第2次バスフィッシングブーム」だったのか、ルアー雑誌や教本などがたくさんあり、当然それらに目を通すこととなった。
「なるほど、本格的にやろうと思うなら、重いルアーを扱うベイトタックルと、軽いルアーやワームリグを扱うスピニングタックルの2本が必要なわけだ。とりあえずそろえるとするか…」
ベイトタックルとスピニングタックル。それぞれに適材適所があって、バランスよく使うからこそ快適な釣りが楽しめる…のは分かるが、シンプルに1本だけにまとめたい。コレってアリ? ナシ?
と、教えの通りに2本のタックルを用意して、適材適所で使い分けながら何とかバスを釣り上げ、釣行を重ねて自分で考えて釣れるようになった。しかし、ふと思ったのである。
「…ロッド2本を持ち歩くの、面倒だな。1本で全部できないかな?」
これが「ベイト&スピニング共用ロッド」の、そもそもの始まりである。現在私が使っている仕様になるまでは当然ながら紆余曲折あり、数バージョンのタックルが存在したのだが、紙幅(記事幅?)もないので現役のモデルだけをサラッと紹介することにしよう。
多点継式のモバイルロッドだからできた「2種類のガイドの使い分け」
テイルウォーク「ナマゾンモバイル C594MH」のベイト&スピニング共用バージョン。本来は4本継のモバイルモデルだが、スピニング用ガイドを装着した“エクストラブランクス”を加えて、5本になっている
最初のモデルは、テイルウォークの「ナマゾンモバイル C594MH」。4ピースに分割できるモバイルベイトロッドである。ベイトリールだけでなくスピニングリールも装着するので、まずはトリガーをカットして完全に段差のない状態にした(コレが後々、新たな気付きとなる)。
ベイト用リールシートのトリガーをリューターで削り、段差のないフォルムに変更。素人ながらそれなりにキレイにできたと自画自賛している
そして、ここからが本番…というかハイライトというか。テレスコピック式ではない、多点継式のモバイルロッドだからこそできるやり方で、バットガイドが装着されている「#3」のブランクスを、もう1本購入(釣具屋さんで頼めば買えます)。そしてバットガイドをスピニング用の大口径KWガイドに交換するだけ(やはり釣具屋さんにお願いしました)。
下がベイト用ガイドを装着したノーマルブランクス、上がスピニング用KWガイドを装着したエクストラブランクス。ちなみに、ガイドは富士工業のKWフレームで16mmのリングサイズを選択
釣行の際にはスピニング用ガイドに付け替えたブランクスを加えた、計“5ピース”を持って行くことで、重いルアーを使いたい時にはベイトリール&ノーマルガイドのブランクス、軽いルアーを投げる時はスピニングリール&スピニングガイドのブランクスをそれぞれ使うことで、1本のロッドで2種類のリールを使い分けられるようになった。
トリガーをキレイさっぱり取り払ったため、スピニングリールを装着しても難なく握ることができる。もちろんベイトリールもパーミングすることはできるのだが…
スピニングでビッグベイトをやってもいいじゃない!
テイルウォーク「ナマゾンモバイル C594XH」のベイト&スピニング共用バージョン。ビッグベイトも想定したモデルなだけに相当頑丈だが、スピニングにすると…イメージはオフショアのジギングロッドみたいな感じ?
そして、もう1本もやはりテイルウォークのナマゾンモバイルだが、シリーズ中、最もパワフルな「C594XH」。ビッグベイトのキャスティングも考慮したモデルなだけに、もはやスピニングリールを使えるようにする意味があるのか疑問なところだが、「スピニングでビッグベイトをやってもいいじゃない!」とある種の“チャレンジ精神”みたいな感じ? それとも1本目が上手くいっただけに調子に乗っちゃった? のか定かではないが、とにかく作ってみた。
作り方は基本的に前述のC594MHと一緒なのだが、こちらはより太いラインを使うことを想定して、KWガイドもより大口径なものをチョイス。そして、こちらはトリガーを敢えて“凸”を残すような形でカットして整形。というのも、最初のC594MHではスピニングリールの握りやすさを考えて段差のない状態にしてしまったが、さすがにベイトリールを装着した状態だと何の“引っかかり”もなく、握る位置が定まりづらかったのだ(ただ、使えなくもない)。
こちらもガイドはステンレス製KWフレームのSiCリング仕様をチョイス。より太めのPEラインを使うことを想定して、リング径は20mmとなっている
そこで、若干コブが残る程度にトリガーを整形したところ、指も引っかかりやすくベイトリール装着時のパーミングも上々。オマケにスピニングリールを装着したときもコブが掌にピッタリとフィットして、段差のない状態よりも握りやすくなるというメリットも生まれたのは想定外だった。
上がC594XH、下がC594MHのトリガー削除部分。C594XHの方が、コブ状に盛り上がった形状が残っているのが分かる
コブが残った状態だとベイトリールを装着した際に薬指と小指の位置がしっくりと決まりやすく、パーミング時にC594MHよりもズレにくい。スピリングリール装着時もコブが掌の中心部分にピッタリと収まって握り込みやすくなったのは意外だった
趣味のモノだけに、ある程度の“セオリー無視”はお許しくださいませ…
以上、「ベイト&スピニング共用ロッド」のお話だったが、異論反論イロイロあるはず。「全体のガイドセッティングが崩れるのでライン放出が上手くいかず、ルアーが飛びにくい」とか「ブランクスのスパインがベイトロッドとスピニングロッドでは逆になるので、曲がりに歪みが生じやすい」とか、ツッコミどころは多々あるだろう。そもそも、カスタムした時点で補償が受けられなくなるというデメリットもある。
メーカーが推奨する「ベストバランス」ではなくなるし、補償も受けられなくなるけれど、趣味で楽しむ範囲ならば常識を取っ払って、もっと自由にカスタムするのもアリなような気がする…
もちろん、そういうことを承知のうえで使っているわけだが、今のところはとくに不都合もなく、魚もそれなりに釣れてくれる。何より最初の願望である「重いルアーから軽いルアーまで、1本で全部できる」のは、“シンプル・イズ・ベスト”を判断基準の根源とする私 (面倒くさがり屋とも言う)にとっては、とても使い心地がよい…。
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レポーターREPORTER
プロフィール:くどぅちゃん
バイク雑誌→釣り雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライター&編集者に。個人的な趣味としてもバイク&釣りを楽しんでいるが、完全にヘタの横好きで費用対効果がひじょうに悪いのが悩みドコロ…。
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