2023-06-05 現代のバスフィッシングに対応する新たな専用ライン「アブソルートBBM」
奥田学
バリバスフィールドスタッフ。
そしてSIGNALという、琵琶湖をはじめとした全国各地のフィールドで「デカバスを釣る」に焦点を当てたルアーブランドの代表。
ビッグベイトフィッシングシーンに置いて、知る人ぞ知るレジェンドアングラーのひとり。
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2023年、全国各地のフィッシングショーにて注目を集めたナイロンライン、その名もアブソルートBBM(ビッグベイトモンスター)。ハイエンドラインであるアブソルートシリーズに追加でラインナップされた商品だ。
フロロカーボンラインが主流のバスフィッシングシーンにおいて、このタイミングでナイロン素材?と疑問を持つアングラーも少なくはないはず。
ナイロンラインの活躍するシーンとしては、ラインの比重が軽いが故に相性の良いトップウォーターゲームや、クランクベイトのような巻きモノなどが挙げられるが、近年ではフロロカーボンラインで対応する人が大多数を占めている。
では、なぜここにきて、BBMのようなナイロンライン、それもビッグベイトをはじめとした大型ルアー専用ラインを開発したのかという部分に触れていきたい。
ラインの特性とその用途の細分化
まずはじめに触れておきたいのが、素材の違う3つのフィッシングライン。
現在のバスフィッシングシーンにおいて主流となっているラインといえば、フロロカーボンライン、PEライン、ナイロンライン。この3つが主に使われている。
ここで改めてフォーカスしたいライン特性、それは「比重」だ。
まずは、フロロカーボンラインについて。
フロロカーボン、PE、ナイロン、この3種類の中で、最も比重の重いラインがこのフロロカーボンライン。
根ズレにも強く、低伸度で伸びにくい=感度が高いという点で、主流になっている。ラインの比重も重いため、ボトムで操作するルアーから、中層を攻めるようなルアーを使う上で優れている。
現代のアングラーはシャローエリアでさえもフロロカーボンで対応する人がほとんどだろう。
続いてPEライン。3つの中では比重が最も軽く、トップウォーターゲームや、重量のあるビッグベイト、スピニングでヘビーカバーを攻めるパワーフィネスなどに使用されているライン。
特に軽いルアーを遠くに飛ばす必要がある釣り、もしくは軽いルアーにおいてPEの特徴である「比重の軽さ」という特性を利用した表層~中層の釣り(ホバストなど)にも使用しているアングラーが多い。
最後はナイロンライン。
これまでナイロンラインといえば、トップウォーターや巻きモノに使われてきたが、トップウォーター、それも自重のある大きいサイズのルアーに関しては、PEラインの登場により出番が限られるようになった。
依然、グラスロッドのクランキングに関してはやはりショートバイトでも絡めとれるナイロンラインの使用者がいる一方で、ロッド開発の技術革新により、フロロカーボンで対応できるセッティングも多く、それらで代用するアングラーは少なくはないだろう。
この3つのラインを並べると、ナイロンラインの必要性が減ったようにも思えるが、
令和という新時代のバスフィッシングシーンにおいて、ナイロンラインが再び注目を集め始めている。
その理由としてはビッグベイトをはじめとする大型ルアーの台頭が大きい。
ビッグベイトを使用する上で必然的な性能だったナイロンライン
今回は、開発にも関わっていただいた、ビッグベイトフィッシングのパイオニアでもある奥田学氏に、ナイロンラインの必然性に関してうかがった。
多くのモンスターバスと対峙する奥田氏は、ラインをルアーごとに使い分けている。
特に、ビッグベイトを使った「デッドスロー」の釣りに対して、超低伸度ナイロンラインであるBBMの優位性を奥田氏は語る。
「冬から春先にかけてデカバスを狙おうとした時に、選択肢としてビッグベイトが必ず出てくる。
その使い方もデッドスローでルアーを動かすテクニック。
このテクニックは自分を含め、多くのビッグベイターが絶対に実践している技ですが、これまではフロロカーボン素材のラインを使用している人がほとんどだったはず。
フロロを使ったデッドスローアクション例として、ルアーよりも先にラインが沈む。
つまり、ラインが先に魚の視界に入ってしまって見切られてしまう、それらが原因で食わせ切れないパターンを多くの人が体験していると思う。
だけど、比重の軽いナイロン素材なら、ラインが先行してしまうことがない。
つまり魚の目線より上にラインがある状態の方が見切られにくいという点でかなりのアドバンテージが生まれることになる。
そしてBBMは超低伸度である故にフロロのような感覚で扱えることから、使用するアングラーにとっての違和感というものをそこまで感じさせることは少ないと思う。
それから、優位性だけで語るのであれば、他の素材のラインに比べ、ライントラブルが圧倒的に少ない点においてもメリットといえる」
PEラインは特大のジャイアントベイト、サーフェスで使うルアーに。フロロカーボンはレンジを変えて使うルアーをメインに。そしてBBMはサーフェスから中層、魚の目線より上を誘いたいルアーに使用するという明確な使い分けが、この令和に誕生したのである。
水になじみ、カバーに溶け込むラインカラー「ステルスブラウン」
ビッグベイトの釣りは一見して大胆な釣りに見えるが、ラインで見切られるほどのシビアな個体とのやりとりも多く、実は繊細な釣り。
このアブソルートBBMの開発の際に意識したラインカラーは、水なじみはもちろんのこと、カバーやブッシュなどにも化けるカラーを採用した。
「デッドスローの釣りにおいて、見切られないということは重要なファクターになってくる」
水中に入ったラインの存在というのは、少なからず魚に違和感を与えているという点でカラーにもこだわったのだ。
取材の日は3月下旬の琵琶湖北湖エリア。バスも産卵を意識し始め、越冬からそろそろ動き始めようかというシチュエーション。この時期の大型バスを狙うテクニックとして、中層をゆっくりと漂う「デッドスロー」というアクションを実践し、あっさりと60㎝を超えるバスを手にした奥田氏。
アブソルートBBMという超低伸度ナイロンラインが与えてくれるアドバンテージを裏付けるビッグフィッシュ。ぜひ、試してみて欲しい。
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