海上釣堀ツ抜けの秘訣 餌ローテーションの奥義

Gamakatsu

海上釣堀ツ抜けの秘訣 餌ローテーションの奥義
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いつでもどこでも誰でも10枚越えできる!?
海上釣堀ツ抜けの秘訣餌ローテーションの奥義
林 賢治
はやし けんじ
幼少の頃より釣りにのめり込み、ハゼなどの手軽で身近に楽しめる釣りから、本格的なシロギスやカレイの投げ釣り、チヌ、グレのウキフカセ釣り、海上釣堀など四季おりおりの釣りをマルチに楽しんでいる。年間150日を超えるフィールドワークから導き出される理論や釣法は数々の製品にフィードバックされている。がまかつテクニカルインストラクター。
ミャク釣りと正しい餌ローテーションで
もっともっと海上釣堀は釣れる
近年の海上釣堀シーンにおいて注目されているのが、ミャク(ズボ)釣り。ウキや目印を使わずに竿先の変化でアタリを取る釣り方だ。
ミャク釣りの最大のメリットは狙うタナを瞬時に変えることができるため、底網付近の深いタナを釣っていても宙層や表層に魚の姿が見えれば、すぐに狙いダナを変えることができる。ウキ釣りのようにいちいちウキ止めの位置を変えるという手間がかからないので釣りの展開が早められるのだ。そのため林はミャク釣りからスタートして活性の高い魚をテンポよく仕留めていくスタイルをとる。
そして林がよく口にするのは「海上釣堀は餌の数だけ夢がある!」という言葉だ。同じ餌で釣れてくれれば良いのだが、海上釣堀では往々にして餌を見切られてアタリが出なくなる時間帯がある。そんなときに魚の目先を変えさせて1匹でも2匹でも多く釣る。そのために林の持ち込む餌の種類は常に10種類を超え、それらをローテーションさせることで喰いを持続させるのだ。
海上釣堀ツ抜けの秘訣餌ローテーションの奥義
何はなくともまずは水深を測るべし
足下と竿下の2か所の水深を測り立体的にイメージする
釣り座に着いて準備が整ったら最初にやるのがタナ(底)取りだ。
海上釣堀のイケスのほとんどはお椀の底のような形をしているため、狙うポイントによって水深が変わってくる。そのため根掛かりを防ぐ意味で水深を把握する必要があるのだ。
ミャク釣りの場合、カウンターリールを使い足下と竿下の2か所の水深を測り底網の形状を把握することが大切。そのためタナ取りオモリは必需品だ。
海面に浮かんだイケスなので、水深は変わらないと思われがちだが実際には潮の流れやウネリで底網が動くこともしばしばあるので、釣り中でも何かおかしいと思ったらタナ取りオモリで水深を再チェックする。
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ウキ釣りより3倍釣れる
ミャク釣りが本命
素早く狙いダナを変えてアタリを持続させるのがミャク釣り
ミャク釣りは繊細な釣り方のため、喰いが渋ったときの必殺技というようなイメージがあり、少し前まではウキ釣りで狙ってから、喰いが渋った時に1匹、2匹上積みするためのテクニックであった。
しかし林の場合、最初からミャク釣りでスタートする。その理由は通称「モーニング」と呼ばれる朝一番の高活性時にいち早くタナに餌を届けることができることと、タナの調整もウキ釣りのようにいちいちウキ止めを移動させなくてもいいという展開の早さに尽きる。
ただ釣りを始める前に水深こそ測るにしても、その日の魚が喰ってくるタナまでは分からない。
そのため林の1投目は必ず投入後すぐに水深分の道糸を引き出して、竿を立て気味に構えて糸が張るのを待って、そこからは竿でゆっくりと落としながらアタリを聞いている。
立てた竿先から海面まではおよそ2m。いわば底から2mの間でアタリを取ろうという算段なのだ。そしてアタリが入れば合わせると同時に竿先と海面までの距離を確認して、次の投入からは水深分の道糸を引き出して一気にその位置まで竿先を下げてアタリを待つようにする。そしてアタリがなければ徐々に竿先を下げて深い所の魚を狙っていく。
活性の高い魚ほど上ずっていることが多く、それらを上から順番に釣っていくという作戦のためのミャク釣りなのである。
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集魚力が高いダンゴ餌と
スローに魅せるムキエビ・ササミ
魚の嗅覚を刺激して寄せるために 集魚力の高いダンゴからスタートする
「海上釣堀は餌の数だけ夢がある!」
これは林のよくいう言葉だ。餌入れの周辺を見るだけで色違いの数種類のダンゴにムキエビ、ササミ、イソメにシラサエビ、アジにウグイにカツオやイワシ、着色されたキビナゴなど実に10数種類の餌が見られる。これらの餌を林はどのように使い分けているのだろうか。
マダイ狙いで最初に装着するのは決まって茶色いダンゴだ。
ダンゴは比重が大きく付けやすく溶けて匂いを拡散させ、魚の嗅覚を刺激して寄せる効果がある。そのため同じダンゴでも比重の大きい順に茶色→黄色という具合に使っている。
そしてアタリが遠退けば同じ匂い系でも比重が小さく沈降速度が遅いムキエビやササミに切り替え、それでも喰わないときはイソメやシラサエビのように餌そのものの動きで寄せるアピール系に切り替える。
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竿の届かないマスの中央は
ウキ釣りで狙う
ウキ釣りは小鈎&長めのハリスで喰い渋りを脱却
大半の時間をミャク釣りに費やす林だが、ミャク釣りにもデメリットがある。それは竿下以上の沖を釣ることができないということだ。そのため長短の2本のミャク釣り竿の他にウキ釣り用の竿も必ず1本は持ち込んでいる。
竿下より手前の範囲でアタリが出なくなるとウキ釣りの竿に持ち替えて中央付近を狙う。イケスの中央付近は一番深くなっていることが多く、時間が経ってくると魚が中央付近に集まることもよくある。
時間が経って中央付近に逃げているということは、必然的に喰いの渋い魚をウキ釣りで釣らなければならないという展開になってくる。そのため仕掛は繊細なウキにワンサイズ小さい鈎、細いハリスというのがセオリーだ。
そんなときに役立つのが「マリンボックス真鯛・シマアジ」の喰い渋りシリーズだ。
ハリスの長さが1.5mと長めに設定されており、誘いをかけたとき餌がゆっくりと落下して喰わせる間を作ってくれる。
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シラサエビ・アオイソメ
活き餌を投入する最適タイミング
活きている餌なれど積極的に誘ってアピール
固形物で釣れない時は餌そのものが動くアオイソメやシラサエビなどの活き餌を使う。餌そのものが動くため自然に任せておくだけでもそれなりに喰ってくるが、アピール系の餌だけに魚にもより大きく誘った方が効果的。
シラサエビを付けた場合は小刻みな鋭い横方向への誘いでエビが逃げるのを演出する。
一方、アオイソメを1匹をそのまま刺した場合は、ゆっくりと上下に動かして海中を泳いでいるのを演出してやる。ただアオイソメの場合体液には魚を寄せる成分のアミノ酸も多量に含まれているため、ぶつ切りにしたものを房掛けにして使うと切り口から体液が出て動きと匂いの相乗効果でより釣果が期待できる。
また活き餌は魚も動きを見てアタックしてくるため、シルエットの小さなシラサエビは濁っているときは魚からも見つけにくくなるようで澄み潮のときに効果を発揮する。
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最終兵器 ダンゴプラス
ノーシンカー釣法
活き餌とネリエのコラボ刺しが新たな一手に
活きているシラサエビやアオイソメは比重が小さくオモリなしでタナまで落とすことができない。
しかし、鈎にラセンを付けたダンゴプラスなら、鈎には活き餌、ラセンにネリエをつけることにより、ネリエの重みで活き餌をタナまで届け、喰いが渋ったときに絶大な威力を発揮する。
製品ラインナップ
海上釣堀 マリンボックスタナとりオモリ KG
海上釣堀 マリンボックス真鯛
海上釣堀 マリンボックスダンゴプラス

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