【2025 新製品解説】BattleWhip IM511S / 511B -イカメタルゲームを戦略的に深く愉しむために
2024.12.28
2025年、BattleWhipシリーズにIM511/S・IM511/Bがいよいよ追加リリースとなります。開発に至った経緯などを本ブログでご紹介させて頂きますので、最後までお付き合いくださいませ。
※ORシリーズに追加される新機種の解説
●イカメタルゲームをもっと戦略的に深く愉しむために
私たちYAMAGA Blanksが考えるイカメタルロッドとは、実戦で必要とする操作性や感度、フッキングまでのレスポンスといった道具としての基本性能は当然のことながら、誘いから合わせまでの一連の流れにおいて、より深く愉しむことができるものです。
現行のIM69/スピニングモデルとベイトモデルはそのような考えを具現化した2本です。
IM69/スピニングとベイトの特性は小さなアタリでもクリアに手元まで伝える高感度性能で、「しなやかさ」をうまく利用することでアタリの「乗せ・掛け」をイカの活性に応じてアングラー側が自在に調整する事ができます。そして、6ft9inというレングスは多少の波がある中でアブソーバーの役割を果たしたり、大きなストロークが確保できるので誘いの幅をひろげたりすることができます。そのような状況下においてこの特性は非常に大きなアドバンテージとなります。
しかし、近年のイカメタルシーンでは、アングラーの増加とエリアの拡大によって、そのフィールドとメソッドは多様化しています。それに伴いアングラーがイカメタルロッドに求める性能も多様化するのは必然です。
特に潮流が速く水深の深いエリアの攻略といった、より高いゲーム性とより多くの釣果を求めた際に、誘いのアクションからフッキング、船上までリフトしてくるまでの一連の所作において、既存の69/スピニングモデルとベイトモデルよりも「スピード感」と「パワー感」を持たせたモデルの必要性を感じていました。
●レスポンスを重視したショートレングス
その「スピード感」と「パワー感」を形にするためには、まずロッドのショートレングス化は必須だと考え、新たなIMモデルは5ft後半台のレングスに設定して開発をスタートしました。
レングスを短くし硬さのみを追求した曲がらないブランクにする事で、単純に「スピード」は上がり、クイックでダイレクトな操作感を得ることができます。しかし、その硬さが故に手首などへ負担は大きくなり、手返し良く大剣が釣れるような好条件下でもアングラーにとってはデメリットになり兼ねません。
基本的には夜釣りがメインとなるこのゲームにおいては、このデメリットが集中力を低下させ、アングラーの眠気を誘う可能性も考えられます。私たちが求めた「スピード感のあるイカメタルロッド」とは、収束が速くブレの無いブランクがもたらす高感度性能、取り回しの良さと強い反発力によるヘビースッテの軽快かつ機敏な操作性、アタリを確実にモノにする素早いフッキング性能、そして掛けた後は負荷に応じてきちんと深く曲がり、ロッドの復元力でしっかりとリフトするパワー、それら全てを備えたものです。
そしてこれらの要素はアングラーの身体的負担を確実に軽減し、釣果をアップさせると共にイカメタルゲーム自体を更に楽しんでもらえる、そのような確信を持って開発を進めていきました。
●紆余曲折を繰り返して完成した5ft11inのIMモデル
5ft11inchという短いレングスの中にヤマガブランクスの理想を詰め込むことは決して容易ではなく、矛盾する要素を形にして整えることは困難を極めました。
設計者・開発スタッフ・フィールドスタッフが一丸となり、トライ&エラーを幾度となく繰り返していく中で、最終的に大きな課題となったのは細身に仕上げたバットが、操作やフッキング時に掛かる瞬間的な負荷をどのように受け止め、そしてどのように分散させるか、とうことでした。
しかしブルーカレントシリーズやバトルウィップTRシリーズ等、高感度性能と繊細さ、そしてパワーを備えた製品の開発で培った経験と技術力、設計力を活かしながら、ブランクの性能を最大限引き出すためのグリップ位置やガイドセッティング等、細部の仕様も試行錯誤を繰り返した結果、ヤマガブランクスが理想に掲げたスピード感あふれる細身で軽量なブランクながら、ハイパワーを備えたバトルウィップIM511/スピニングモデルとベイトモデルが完成しました。
●BattleWhip IM511/S
LINE:0.4~0.8号 EGI:MAX40号(カーボンソリッドティップモデル)
多彩なアクション入力に対し、素直に応えてくれるハイレスポンスな操作性能と大剣サイズの多点掛けでも楽にリフト出来る細身で軽量さからはイメージできないハイパワーのバットを5ft11inのブランクに詰め込みました。スピニングタックルだからこその操作性と手返しの良さを最大限に引き出す事で、ボトムや表層のみにヒットレンジが集中するような状況でのスピーディーな展開において真価を発揮するモデルです。
●IM511/SとIM69/Sの特性比較
IM69/S
レングスの長さとしなやかさを活かし、ストロークの大きな誘いが行いやすく、波がある中でも揺れをブランクが吸収して仕掛けを安定させ、掛けた後の追従性と溜めで身切れを軽減させてくれるのが特徴となります。
IM511/S
ハイパワーながらも繊細さと感度面は研ぎ澄まされており、軽量な10~15号のライトオモリグや鉛スッテの使用感も良好なので、軽快さと感度が増し、より水中の様子がイメージしやすく、微細なアタリを手元までダイレクトに伝えてくれます。
そして、アタリの伝達スピードと素早く掛けるための特性は、イカメタルゲームのみならずバチコンアジングにも対応し、ショートレングスながらも負荷に対してはしっかりと曲がりこみますので口切れによるバラシを防いでくれます。
●BattleWhip IM511/B
LINE:0.4~0.8号 EGI:MAX50号(カーボンソリッドティップモデル)
スピニングモデルと共通の細身で軽量・ハイパワーのブランクは、15~50号までの幅広いウェイトのスッテを高い操作性でカバーし、特に夏潮ならではの強烈な2枚潮や激流のタフな状況下で、50号の鉛スッテの使用を余儀なくされる場合においても、レスポンスを損なわずに快適な操作が行えます。ベイトタックルだからこその高感度とカウンターによるレンジ把握が出来る大きな利点を、高感度でハイレスポンスなブランクがアングラーの攻略イメージを更に研ぎ澄ませてくれる攻撃的なイカメタルロッドに仕上がりました。
●IM511/BとIM69/Bの特性比較
IM69/B
スピニングモデルと同様に誘いのストロークが大きく取れ、波の中でも仕掛けを安定させてくれます。そして、しなやかで曲がり幅の広いティップが小さなアタリを大きく表現してくれる目感度が特徴となり、積極的に掛ける事もアタリを乗せることの両方が自在に行えます。
IM511/B
高感度で取り回しが良くハイレスポンスなブランクが特徴となり、積極的にアタリを掛ける事に特化したモデルとなります。ハイレスポンスながらも高い感度と繊細さはしっかりと持ち併せておりますので、10~15号程度の軽めのスッテでも軽快に意図した操作が可能です。
●最後に
私たちが追求して目指した快適な基本性能にスピード感が備わる事で、アングラーの反応速度はより研ぎ澄まされ、ティップの変化に頼らず手感度で掛けに行くことが出来るまさにイカメタル版のノールックモデルが仕上がりました。
快適さが増す事で得られる新しい攻略の糸口や、1杯を掛けるまでの新しい戦略の組み立て方が閃くきっかけをつくってくれる、新たに追加のBattleWhip IM 511S/BはYAMAGA Blanksらしさを存分に味わっていただきながら、イカメタルゲームの奥の深さを更に楽しんで頂ければと思います。
BattleWhipシリーズのさらに踏み込んだ詳細は、ブログや動画にて随時発信致しますので、ご期待頂けますと幸いです。
尚、2025年の新製品となるIM511/S・Bは1月17日から横浜で開催の『釣りフェス2025』より全国で開催のフィッシングショーやショップ様でのストアイベントで展示させて頂きますので、気になられる方は是非とも手に取ってフィーリングをお確かめ下さいませ!
》BattleWhipIM511/Sの製品ページは
》BattleWhip IM511/Bの製品ページは
※ORシリーズに追加される新機種の解説
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