フラペンS85
「初体験する後方波動」を謳い、発売前より広く注目を集めたMariaのフラペンS85。可動式リップという物珍しい機能も相まってか、2014春の発売から快調な勢いで突っ走ってきました。もちろん勢いは話題性だけでなく、スタッフ陣によるプロト段階の圧倒的な釣果に始まり、発売以降は全国各地のブログモニター方、一般ユーザー方から多数の釣果報告、喜び、驚きの声が多数寄せられ、その実績を築いてきました。
しかし一方で、興味本位で購入したものの、その異端な外観,機能からいまいち使い方が分からず苦労している方もいることと思います。そこで今回は、フラペンの機能や性能のお話ではなく、初心者の方でも分かりやすい内容でフラペンの性能を引き出す使い方をご紹介させて頂きたいと思います。
重要なことはレンジコントロール
しかし一言で“使い方”といっても、釣場のシュチュエーションや状況、アングラーによってもそれは様々でしょう。 さらにフラペンはシンキングプラグです。それも外観として類似するミノーやシンペン類と比較して、沈下速度の速い方に分類されます。必然的に釣場の状況や使い手側の操作一つでトレースレンジが大きく変わるタイプとなり、なおさら使い方に1つの答えがあるわけではありません。
そこで私がフラペンの使い方でお悩みの方にまずお伝えしたいことは、“レンジコントロール”の感覚を養って頂きたいということ。 実際に私も干潟のようなシャローエリア、流れ,水深のある河川、サラシの広がる荒れ磯など、様々な状況で実績を積み上げてきましたが、裏を返すと、その汎用性の高さというものは、それぞれの釣場の条件や自然状況に合わせて、使い手側の操作によって使い方をマッチさせていかなければならない、いわばマニュアル的な扱いを必要とする場面も多くなるのです。 フラペンにおいてその最たるものが“レンジコントロール”なのです。
レンジに影響を与える要素
ルアーのレンジに影響を与える要素として、まず足場(立ち位置)の水面からの高さがあります。 当然高ければ高いほどルアーは上方から引っ張られるわけですから浮き上がりやすくなります。これは使い手側の要素としてあるロッドを持つ角度と同じ原理で、ロッドを立てるほどに浮き上がり、下げるほど深くなる。これはフラペンに限らず全てのルアーに共通する要素です。
また、水の流れも大いに影響しますね。 フラペンにはリップと同等の可変式のフラップが存在しますが、水流を受ける際の角度を浅く設定しているため、通常のミノー類のようにルアー自体を下方向へと潜らせる力は発生しません。これによりリップを持ちながらも、巻き上げるほどに徐々に浮き上がるタイプの軌道となります。 この手のルアーに流れの圧が掛かると、リトリーブを早めると同じ力が働き、浮き上がりやすくなります。これは強風下においても同じことが言え、ラインが風に孕んでやはり浮き上がりやすくなります。これらの例は、ルアーのレンジコントロールにおける基礎的な知識ですが、大事なことは知識として持っているものを頭の中でイメージし、様々な条件の中でそれを実現することです。
そのためには日々キャストを繰返し、その理屈を身体で覚える他にありません。 なかなか感覚が掴めないという人は、日中の明るい時間の訓練をお勧めします。レンジ操作の感覚を身に付ける上で、ルアーを目視出来るということは何より大きな情報源となります。足場の高いところで,低いところで、流れのある時,止まった時、リトリーブスピードの変化やロッド操作もまじえて確認してみて下さい。これを何度も繰り返し、目を瞑ってもそのルアー軌道を頭にイメージ出来るようになれば、夜間のあらゆるシュチュエーションの中でも、自在にフラペンを操れるようになります。
次ページへ続く:フラペンS85が得意なレンジとは!?
どのレンジを狙うの?
ある程度レンジコントロールが出来るようになったとして、次に直面する課題は、実際にどのレンジを狙っていくのかということ。 アングラー側の状況判断やレンジ操作が釣果を左右することになるわけですから、使い手側からすると迷いが生じる要因となりますね。
「少しづつレンジを刻んでシーバスのいる層を探し出す」ことは正論ですが、どんな釣り場でもどんな状況でも表層からボトムまでレンジを刻んで探っていくのは骨が折れる作業です。 フラペンは確かに沈下速度が早く、水深的にも守備範囲の広いルアーです。しかし基本的には上方へと浮き上がりやすい性質を持ち合わせており、ディープレンジ攻略には決して向きません。 釣場の条件にもよりますが、個人的には0.3m~2 m程度が守備範囲で、実際には0.5m~1.5mを得意とするルアーと考えています。 ポイントの特性に合わせ、この前後まで含めたレンジを、上から探っていくという釣り方を心掛けて下さい。
可能性無限大、様々なシュチュエーションで活躍を!
釣場の状況に合わせてルアーをレンジコントロールし、アングラー側からアジャストしていく。 繰返しお伝えしますが、このマニュアル性こそフラペンの強みです。 最初は難しく感じてしまう方もいるかも知れませんが、繰返し投げ続けていくことで必ずや身に付くものです。 “釣れた”から“釣った”に変わる釣果は、アングラーにとって1匹の価値を味わい深いものとし、次へのステップへと繋ぐ原動力ともなります。
フラペンのレンジコントロールをしっかりと身に付け、皆さんの通う様々なフィールド,シュチュエーションにおいて、「後方波動の」威力を体感いただきたく思います。
Mariaフィールドスタッフ 西田学
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